【はじめに】
「夫は優しい。家庭も壊したくない」
それでも、セックスがつらい。
そう感じてしまうことはありませんか?
この悩みは、とてもデリケートで、誰にも相談できないものかもしれません。
「愛情はあるはずなのに、身体がこわばる」
「断られても、もう驚かなくなった」
「夫を傷つけたくない。でも、自分もしんどい」
この記事では、元・女性用風俗No.1セラピストの視点から、
そんな“複雑なつらさ”を抱えた女性たちのリアルを、
ひとつひとつ丁寧に言葉にしていきます。
自分を責めてきたあなたが、少しでも気持ちをゆるめられますように。
【1|求めても、断られるという痛み】
「求めたのに、断られた」
その瞬間の空気、言葉にならないショック。
実は、こうした“夫からの拒否”に悩む女性は少なくありません。
・「もうそんな気にならない」と言われた
・誘っても「疲れてる」とはぐらかされる
・頑張って求めても、何となく避けられる
そんなふうに繰り返されるうちに、
「私に魅力がないのかな」
「もう“女”として見られていないのかも」
と、少しずつ自信を失ってしまうのです。
【2|抱かれても、気持ちが追いつかない】
一方で、関係は続いていても、
「セックスのときに心が置いていかれる」
「触れられても、気持ちがついてこない」
という女性も多くいます。
夫のことを嫌いなわけじゃない。
むしろ、日常では感謝しているし、家族としての関係は良好。
それでも、いざ“性的な関係”になると、
なぜか心が閉じてしまう。
“好き”と“性的に触れられたい”は、必ずしもイコールじゃない。
でもそれを伝えるのは、とても難しいことです。
【3|痛み・違和感・言えない本音】
「下手だと感じても、そんなこと言えない」
「毎回痛いけど、我慢してる」
そうやって、“気持ちのいいふり”をし続けてきた方もいます。
「どうしてうまくいかないんだろう」
「私のほうに問題があるのかも」
そんなふうに、身体の違和感までも“自分の責任”にしてしまうことは少なくありません。
でも本来、セックスは“気持ちよくて当然”ではありません。
痛みを感じるなら、それを言葉にする権利がある。
違和感があるなら、それは改善できるかもしれない。
我慢や自己犠牲のうえにある性は、
いつか心を静かに壊していきます。
【4|家庭はうまくいってる。だからこそ、言えない】
「夫はちゃんと協力してくれるし、子育ても家事も助けてくれる」
「世間的に見たら、いい夫だと思う」
──そんな“完璧な家庭”の中で、
セックスについて悩んでいることそのものが“罪”のように感じてしまう女性もいます。
「この不満を言ったら、私が悪者になってしまう気がする」
「これ以上、何を求めたらいいの?」
でも、それでも。
“自分の気持ち”は、ちゃんと存在しているはずなんです。
優しい夫であっても、
心と身体のズレは、自然に埋まるとは限りません。
【5|「私が悪いのかな」と思ってしまうあなたへ】
もし今、あなたが「私のわがままなのかも」と感じているなら──
それはきっと、“本当のあなた”の声を聞いてこなかっただけです。
“拒否されるのがつらい”
“セックスが怖い”
“痛いことが言えなかった”
そうした感情は、どれも正当なもの。
どれかが「間違っている」わけではありません。
大切なのは、「どうにかすること」ではなく、
まずは「気づいてあげること」。
あなた自身が、あなたの気持ちに目を向けることです。
【おわりに】
夫婦関係の中での“性の悩み”は、
とても根深く、そしてとても見えにくいものです。
それでも、あなたの中に違和感があるなら、
それは、無視してはいけないサインかもしれません。
セックスがつらいと感じるのは、あなただけじゃありません。
むしろ、誰にも言えずに悩んでいる方のほうが多いかもしれない。
だからこそ──
あなたが自分を責めずにすむように。
この言葉が、そっと寄り添えますように。
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