女風セラピストが見た“女性の本音”5選──誰にも言えなかった気持ちを、ここでなら

元女風セラピのひとりごと

【はじめに】

女風というと「触れる」「癒す」「感じる」といったイメージが強いかもしれません。

でも実際には、その前に「話す」「打ち明ける」「ほぐれていく」というプロセスがあります。

触れる前に、心がほどける。
言葉にならなかった気持ちが、少しずつ溢れてくる。

この記事では、元・女性用風俗No.1セラピストとして、
これまで実際に女性たちから寄せられてきた“本音”の中から、
特に深く残っている5つの声をご紹介します。

それは誰かの言葉であり、もしかしたらあなた自身の中にある気持ちかもしれません。

【1|「誰にも言えなかったことが多すぎて」】

初めての施術の前、何度も言葉を詰まらせながら、
「…誰にも言えなかったんです」と涙を流された方がいました。

性に関すること、パートナーとの関係、自分の身体の違和感、過去の体験。
どれも重く、でも誰にも打ち明けられないまま積もっていく。

話してしまえば楽になるかもしれない。
でも、何をどう話せばいいのか分からない。

そうやって何年も、抱えたままでいた女性の言葉です。

「吐き出したいのに、言葉にできない」
それもひとつの“本音”なんだと思います。

【2|「触れられるのが怖い。でも興味はある」】

この矛盾する気持ちは、とても多くの女性が抱えています。

「怖い」というのは、過去の経験や、未知のことへの不安。
「興味がある」というのは、自分を知りたい、変わりたいという願い。

でもこのふたつが共存していることで、
“動けないまま”になってしまう方がたくさんいます。

矛盾しているように見えるけれど、
それはとても正直で、人間らしい気持ちです。

どちらも否定しなくていい。
どちらも、大事にしていいんです。

【3|「“女性として”扱われたのが久しぶり」】

「女として見られることがなくなった」
そう話される女性は、年代に関係なく少なくありません。

家族の中では“母”や“妻”として、
職場では“上司”や“部下”として。

でも“女性”として誰かに見てもらうこと──
それがいつからか、まったく無くなっていた、と。

女風では、「美しさ」や「色気」を与えられるわけではありません。
ただ、あなたが“女性としてここにいる”という感覚を
大切に扱う空間でありたいと思っています。

その感覚を思い出したとき、
涙ぐまれる方もいらっしゃいます。

【4|「性のことって、どこで学べばよかったの?」】

これは本当に多くの方から聞いた言葉です。

学校では「妊娠しないため」の知識は学んでも、
「気持ちよさとは何か」「自分の身体とどう向き合えばいいか」
そういったことは、教えてもらえなかった。

大人になっても、それを学ぶ機会はない。
でも本当は、誰だって“自分の性”について知る権利があるはずです。

「今さら聞けない」
「知らないって言ったら恥ずかしい」

そんな気持ちを抱えてきた女性のために、
安心して話せる場所が必要だと感じています。

【5|「ほんとは、もっと感じてみたい」】

「私にも、まだ何かあるのかなって…」

そう言って目を伏せた女性の声が、ずっと印象に残っています。

長い間、“感じること”をあきらめていた。
「自分はそういうのが苦手なタイプなんだ」と決めつけていた。

でも、ほんとは──
心の奥底では、まだ“望んでいる”自分がいる。

“感じたい”という気持ちは、決してワガママなんかじゃありません。
それは、生きている人間として、自然な感覚です。

あきらめていた感覚に、もう一度触れてみたい。
その願いに、そっと寄り添いたいと僕は思います。

【おわりに】

「本音」って、誰かに話した瞬間に形が変わるものだと思います。

話してみたら泣いてしまった。
打ち明けてみたら、心がふっと軽くなった。

女風は、“快感”を得る場所である前に、
“安心して自分を開ける場所”であってほしい。

あなたの中にも、
まだ口にできていない本音があるかもしれません。

この文章が、その気持ちと向き合うきっかけになりますように。

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